一部では、ボーナス中か否かを問わず変則打ちを禁止するホールまで現れており、これは当時のホール側の「技術介入」に対する認識がいかに薄かったかが窺い知れる好例といえる。ホール側としては利益が期待出来ず、むしろ逆に持ち出される状況となった後も長年設置していたホールは少なくなかった。技術介入で勝てるマシンという以上に、完成度を高く評価していたプレイヤーが多く存在したためとみられる。本機以降のパチスロ機はほとんどがリプレイハズシの実行を前提として設計され、低設定での機械割を(ホールに利益が出るよう)見直す方向にシフトしたため、そういった機種との入替によって徐々に姿を消していった。 与えた影響、本機以降も技術介入要素は単に一過性のブームに終わらず、目押しの難易度や獲得枚数のバランス調整など試行錯誤は続いた。後の大量獲得機などの出現に繋がっていったという点、また、逆に簡単シリーズなどに代表される、技術介入とは対極にあるシンプルなゲーム性を持つ機種がプレイヤーに見直されるようになるなど、ゲーム性の幅が広がったという意味で本機の与えた影響は大きいといえよう。高い技術介入性、通常時は取りこぼしを極力少なくする小役回収打法、ビッグボーナス時にはリプレイハズシを駆使することは4号機では半ば常識とされていたが、これらの攻略法はこの機種から一般的に広まったと言っても過言ではない。3号機までにもこのような打法は存在したが、それはメーカーも想定していないバグを狙ったものが多く、発覚した場合はそこでその機種の命運はつきるものだった。しかし、本機はメーカーがそのような打ち方を想定して設計したもので、この技術介入により機械割が引き上げられ設定1でも完全に行えば機械割が100%を超えた(理論上は約104%。なお、完全フリー打ちでは設定6でも機械割が100%に満たないとみられている)。こういった仕様であることから、全容が知られていない稼働初期こそホール側が利益を確保できていたが、繰り返しの遊技と情報収集によって知識や目押し技術が向上したプレイヤーが多数現れることとなった。結果、技術介入が前提となったことで目押しの苦手なプレイヤーが離れ、利益が確保できなくなったことから多数のホールにて全台設定1での(またはそれに準ずる)営業が幅を利かせ、初心者が手を出せない状況に更に拍車がかかった。